厳しい批判を受けている中、心中穏やかではいられないのはコロンビア代表のス二ガ。
骨折させてしまったネイマールが出場できないことから起きてしまった大敗であることは間違いありません。
ブラジルが勝っていれば多少は柔らいだ批判も、無残な結果からなお一層身の危険を感じることとなってしまったようです。
ス二ガと家族に報復の危険!
ワールドカップの準々決勝・ブラジル対コロンビア戦で、ブラジル代表のFWネイマールへのファウルから、世界的な問題となっているコロンビア代表DFフアン・スニガ。
そのス二ガが自身のみならず、家族の保護も要請していたことがわかりました。
脊椎を骨折からW杯絶望となったネイマール。
ス二ガは開催国のブラジル国民、それにとどまらず世界中からも批判や中傷を受け、中には脅迫など非常に危険な状況に追い込まれていたことは事実。
中には所属しているクラブ・SSCナポリがあるイタリアの住所を無断で公開し、本人どころか”子供にも危害を加える”などという狂気な投稿がSNS上に公開され、しゃれにならない状況に陥っていました。
身の危険を確実に感じる状況となってしまっては、もうそれなりの助けを求めるしかありません。
相談を受けたコロンビアサッカー連盟が、コロンビア外務省にス二ガと家族の保護を要請。
すでにコロンビアに緊急帰国はしていましたが、コロンビア政府は所属クラブのあるイタリア当局に安全確保を働きかけるという国際問題に。
しかし、安全確保といっても、証人保護プログラムのように何処かに身を潜めるわけにもいかないわけですし、もうイタリアのクラブに戻る事は無理なのでは?
国際問題?あるいは抗争勃発?
これだけ世界に動向が注目されて、政府の働きかけなどもあり、何かあっては国際問題ともなりかねない非常事態。
ブラジルの関係者、コロンビアの関係者、イタリアの関係者、それぞれ大変な事に巻き込まれ緊張状態。
ブチ切れたサッカーファンの中にはとんでもない行動に出る異常者もいるでしょう。
不特定多数の中から身を守るなんてどれだけ大変なことか。
その上、今回の事件に即座に反応した「首都第一コマンドPCC」というブラジルの犯罪組織の存在が不気味。
「我々は非常に憤りを感じている。決して許すことのできない蛮行だ。彼がブラジルから帰ることはないだろう」
と報復を宣言するという恐ろし事態に。
結局ス二ガは厳戒態勢の中、コロンビアに戻る事ができましたが、こんな危険な人達に狙われたらどこにいても不安でしかたないはず。
構成員は約6000人といわれる「首都第一コマンドPCC」。
元は刑務所のサッカーチームから結成されたと言われ、主な資金源は麻薬密売。
だれかれ構わず攻撃対象とする凶悪集団。
しかし問題はス二ガ本人にとどまらなくなる可能性も。
コロンビア国内のス二ガを狙うとなれば、コロンビアのマフィア達との抗争となることは確実。
1994年のW杯米国大会で、オウンゴールをしてコロンビア敗退の一因となったDFアンドレス・エスコバルを、
「オウンゴールをありがとう」
と言い射殺したコロンビアマフィア。
このニュースはかなり衝撃的なものでした。
今回の事件が引き金で、ブラジルマフィアとコロンビアマフィアの抗争が勃発!とならないように、双方の政府関係者には目を見張っていて欲しいものです。
元々はサッカーの試合で起きた事。
ネイマールはダイブ(審判の目を欺くような転び方)が多い選手として審判から注意人物と見られていたそう。
今回の問題のシーンも、審判からはダイブ?と思われアドバンテージをとられていたことから、ス二ガには警告すらでなかったのだといいます。
ス二ガ自身も、
「ブラジルとコロンビアの対戦で、ネイマールが負傷した悲しい出来事を僕は深く後悔している」
とすぐにコメントし、
「僕は、君を称し、敬意を払い、そして世界最高の選手の1人だと思っている。早く復帰できるように、迅速な回復を祈っているよ。そして、僕が今まで12年のプロ生活で行ってきたように、僕らはまた、美徳と上質さに満ちたスポーツとして、フットボールを盛り上げ続けることができるだろう」
と敬意のあるメッセージを送っていました。
実際よくある状況の中、不幸にも起こった事態としてとらえるしか仕方ないのでは?
こんなことでとんでもないことが起こらないように願いたいですね。