近畿大学が、”ブロッコリースプラウト”のエキスに、毛髪の成長シグナルを調節する毛乳頭細胞の分裂を促進し、 遺伝子を活性化するという効果があることを実験で確認したと発表しました。
近畿大学薬学部医療薬学科公衆衛生学研究室と、毛髪クリニックリーブ21の共同研究で、、 2014年3月27日から30日において開催される「日本薬学会 第134年会」にて発表される予定だそうです。
現在最も”発毛に効果”があるとされているものは?
現在の薄毛の原因の多くは「AGA」と呼ばれる”男性型脱毛症”といわれています。 つまり一般的に言われている”ハゲ”のほとんどが「AGA」にあたるようです。
「AGA」に現在最も効果的と思われる薬品は”プロペシア”と”ミノキシジル”で、 この2つを併せて使用することで、高い効果が得られると思われます。
プロペシア
主成分は”フィナステリド”
内服薬で、髪の成長を妨げる原因である「DHT」を作らせない頭皮環境にし、 薄毛の進行を止めることが可能となります。
ミノキシジル
毛乳頭や毛母細胞への血管拡張作用により血流を増やし頭皮全体の血流が改善します。
血流が改善されることで発毛効果が得られるそうです。
「血圧降下薬」であった”ミノキシジル”は、その服用者に”多毛症”の副作用が認められたことから 現在は発毛剤としても利用されています。
薄毛の原因をシャットアウトし、発毛を促す。
この2つを使用することが、1番効果が得られるようです。
ブロコッリースプラウトってなに?
スプラウトは植物新芽の総称。
つまりブロッコリーの新芽の部分ってことですね。
今回の研究で、水に溶かした抽出エキスを人間の毛根から取り出して、 培養した毛を育てる”毛乳頭”の細胞に垂らすと、毛乳頭細胞が約1.8倍に増殖、 血管内皮増殖因子「VEGF」と骨形成タンパク4「BMP4」の遺伝子発現が 約1.4倍に上昇していることが確認されたそうです。
解りにくいですが、ブロッコリースプラウトのエキスから、 発毛を促進する効果が確認されたということでしょう。
もともとスプラウト(新芽)には、 ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの栄養が豊富に含有されていることが知られていました。
中でも”ブロッコリースプラウト”は抗酸化植物として注目され、 スプラウトには解毒作用、抗酸化作用、新陳代謝があることも認められました。
近年の研究から、スプラウトに含まれる「スルフォラファン」には癌予防効果があり、 その他にも、胃潰瘍や胃がんの原因とされるピロリ菌を減少させる効果があることもわかっています。
近畿大学薬学部とリーブ21の共同研究
今回の成果は、近畿大学薬学部医療薬学科公衆衛生学研究室と 毛髪クリニックリーブ21の共同研究での成果だそうです。
リーブ21と言えば角刈りの社長が印象的です。(良い、悪いは抜きで)
和田アキ子や島田紳助等、大物をCMで起用し、 自身もCM出演しコメントしていましたが、 最近はあまりCM見かけなくなりましたね・・・。
効果のほどは個人差と言われれば個人差ですが、 かなりの金額が必要とされているようです。
発毛で成功されているのであれば、いまさら開発が必要なんでしょうか? それもブロッコリースプラウト?
研究を進めた近大薬学部は、 今後、ブロッコリースプラウトに含まれる活性成分を同定し、 ブロッコリースプラウトの配合による影響などについて検討。 スプラウトのどの成分に効果があるか突き止めていくそうです。
これから色々な研究報告がされるでしょうが、 今の所は食べても毛が伸びるかは不明のようです。