元関脇貴闘力がプロレスラーとして「リアルジャパン」のリングに登場します。
「リアルジャパン」は初代タイガーマスク・佐山聡氏が主催しているプロレス団体で、
この観戦中に大仁田厚の乱入でケガを負わせられた因縁からのようです。
相撲協会解雇からプロレスデビューまで、約4年の歳月はどんなものだったのでしょう。
プロレスラー貴闘力誕生
2月5日、都内で会見した元関脇貴闘力(鎌苅忠茂)は、4月16日にプロレスデビューすることを発表しました。 リングネームは「貴闘力」 力士時代に親しまれた名前の復活です。
長州力に似ていますね!!
プロレスラー貴闘力誕生!なぜこんな事になったのか?
去年の9月28日、佐山氏が主宰するリアルジャパンプロレスの大会をリングサイドで観戦していた貴闘力。 その観戦中に乱入してきた大仁田ら邪道軍に襲われ、脇腹の骨折と左肩などを筋断裂する傷を負うことになってしまいました。
その因縁から大仁田に仕返しをする場所として提供された形でしょう。 プロレスにはよくあるパターンです。
「許せない。大仁田と戦わせてくれ」と訴え、佐山氏の指導でトレーニングを続けてきた貴闘力。 大仁田との一戦の為に毎日5時間の練習を継続しているそうです。
注目の試合は、一騎討ちになるかは現在未定。 仕上がり具合で、シングルでできるかタッグじゃないと無理なのか決めるのでしょう。
本人は、「シングルで来いというならいくし、怖いならタッグでもいい。(試合形式も)何でもいい」 と電流爆破戦を含め応じる構えのようです。
とりあえずは大仁田をリングでボコボコにできればそれでいいそうで、その後どうするかはまだ決まってはいないと言っていました。
その対戦相手の大仁田は、プロレスと関係ありませんが、最近のニュースで自民党の鳩山邦夫元総務大臣から提訴されているようで・・・。
内容は、鳩山邦夫元総務相が大仁田厚に対し、2001年7月の参院選に出馬する際、選挙資金として手形で貸し付けた約1000万円の返済を求めているとのこと。
大仁田は争う意思はないとした上で「裁判があったことは知らなかった。ただ、鳩山邦夫さんの母である安子さんから選挙資金を借りたことは事実。すでに返済している分もあるが、これから少しずつ返していきたい」と話しています。
借金返済のためにも、話題のマッチメークを実現しないとですね。
相撲協会解雇とその後の貴闘力
貴闘力は2010年に大相撲野球賭博問題という大きな問題で相撲協会を解雇されてしまいました。
それまでは大鵬の3女と結婚をし、部屋の跡目を継いで順風満帆な人生を歩んでいけるはずでしたが・・・。
大相撲野球賭博問題
2010年に発覚した、日本相撲協会の現役の大相撲力士、年寄などによる野球賭博などの違法賭博への関与をめぐる問題。
当時大関の琴光喜や、大嶽親方(元関脇貴闘力)など数十名に及ぶ力士や年寄などが関与し、多くの関係者が野球賭博などの違法賭博への関与を認め実名を公表。
琴光喜と大嶽親方は解雇、多数の野球賭博関与力士の2010年名古屋場所への謹慎休場、理事長以下執行部の謹慎等の処分が下されました。
この時貴闘力(当時、大嶽親方)は、退職届けを出しましたが受理されず、日本相撲協会から解雇される形に。
この後、事件の余波で大相撲八百長問題(22人が八百長に関与)が発覚し、相撲協会が2011年春場所の中止に追い込まれるなど、より大きな問題へ発展することにもなりました。
事件により貴闘力は、日本相撲協会を解雇されるだけではなく、大鵬の三女とも離婚し、養子縁組も解消。
本名の鎌苅忠茂に戻りました。
激怒した大鵬に、娘と別れるようにと言われたそう。
一転した貴闘力人生。その後はどうしているのでしょう?
現在は、焼肉店「焼肉本店ドラゴ」(店の命名者は弟弟子だった貴乃花)などを経営しながら、引退力士の再就職支援も行っているそうです。
引退した力士の再就職は本当に大変そうですよね。中卒で弟子入りする人達も多いですから。
そんな人達に力を貸すことは、本当にいいことだと思います。
貴闘力と4人の息子
激動の人生を歩むこととなった貴闘力には4人の息子さんがいます。
そのうち長男はプロレスへ進みました。
冒頭で紹介した「リアルジャパンプロレス」で修業中。
次男、三男、四男は相撲の道に進むべく、日々稽古に励んでいるようです。
特に次男は強豪高校に進み、体格も良く今後を期待されています。
写真は貴闘力の息子さん達
そのうち兄弟で関取となって大鵬、貴闘力の遺伝子を継ぐサラブレッドとして名を馳せてほしいですね。