STAP細胞における日米の研究チームの論文について、
論文を掲載した英科学誌ネイチャーが、問題の調査に乗り出しました。
画像に不自然な所があると指摘されたことから、
今回の問題に発展したようです。
論文の画像が不自然
指摘されている画像は、STAP細胞が変化したとされるマウスの胎盤の写真のことのようです。
別の条件で実験した時の写真に、非常に似ていることから今回の疑問となったようです。
似ていると言えばそうですが、それが?・・・。
単純に私にとっては何がどれ程の問題かが解りません。
共同研究者の元理研チームリーダーの若山照彦・山梨大教授は、
「100枚以上の画像を小保方さんに送っており、混乱があったのではないか」と回答しました。
若山教授は写真が酷似していることを認めているようです。
そのうえで、小保方さんが写真を取り間違えたという事でしょうか。
今回の博士論文には、米ハーバード大留学時の論文が引用されていて、その引用元の論文が、”画像の使い回し”では?
と見られているらしいです。
その事に関しては、ハーバード大学で指導したチャールズ・バカンティ教授は、
「悪意のないミスのようだ」と説明。
小保方さんに学位を与えた早稲田大学広報室も、
「仮に問題の画像が取り消されたとしても、博士論文の趣旨に影響しないと考えている」
と、今回の画像の問題に関しては、論文に対して影響はないとしています。
再現性の疑問
STAP細胞の作製で、海外の複数の研究室で実験が再現できていない状況も報告されています。
若山教授は「私たちだけではSTAP細胞の作製は難しかったが、小保方さんに教えてもらい自力で成功した。だから結果は正しい」
との見解ですが、世界で多くの研究者がSTAP細胞の追試を行い、少なくとも8つの研究所では再現されていないようです。
再現されていない!!と聞くと、”捏造か!!”とも、興味本位で思ってしまいますが、
多くの再現性がとれているとの報告を、理化学研究所にも入っていますし、
再現できなかったのであれば、
①、追試の実験条件に不備がある
②、若いマウスでないとSTAP細胞ができない
③、まさかの捏造!!
等が考えられるのでしょうか。
①であれば問題なしでしょう。
②であれば、まだこれから研究が必要?
③であれば大変なことに!!
しかし、複数の機関でSTAP細胞の作製例があるようですから、捏造の可能性はないように思えます。
このことから問題になるとしたら、”再現性”がどのくらいか?なのでしょうか。
論文には、実験の手順が書かれている章があるそうです。
その手順をふめば同じ結果となることが保障されなければなりません。
もし、他の人がその手順通りに行って同じ結果が出なかった場合、論文に書いてある結果は、たまたまそうなった、誤解である、捏造、のいずれかとみなされるそうです。
そのことからすると、再現されていない研究所の経過が気になります。
多くの追試から、それが事実と認められるのがこの世界。
今回の画像がどうのよりも、今後の追試の結果のほうが気になるところです。