日本全国に”殺人ダニ”がひろがっているとのニュースが流れました。
これまでに21人が死亡し、53人が感染したそうです!!
新たに発見された感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
死に至るウィルスを持ったダニに対して、私たちはどう対処すればいいのでしょうか。
”殺人ダニ”が日本を襲う
かなりショッキングなニュースが流れました。
インフルエンザが猛威を振るうこの時期。
ようやく落ち着いてくるかと思われていたところに不安なニュースが。
『21人が死亡…日本全国に広がる“殺人ダニ”に注意』
”殺人ダニ”って言われても、ダニはそこらへんにいるのに、どうすればいいの?
ニュースの内容では、死に至るウイルスを持ったダニが全国各地で見つかり、これから春に向けて注意が必要になるとのこと。
ウィルスの名称はSFTSウイルス。
マダニを媒介して感染し、西日本でこれまで53人が感染し、発熱や出血などの症状を訴え、21人が死亡したそうです。
田村厚生労働大臣も、
「草木の多い所に入る時は、肌をなるべく出さないようにして」
と、対応を訴えています。
感染者はいずれも西日本で見つかりましたが、北海道から九州まで23道府県で、このウィルスを持ったマダニが発見されています。
現在このウィルスに有効なワクチンはないそうなので、厚生労働省は注意を呼び掛けているそうです。
恐怖の殺人ダニその実態は?どうすれば?
今回ウワサの”殺人ダニ”は、屋外に生息するダニの一種「マダニ」
日本全国の野山はもちろんのこと、都会などにも普通に出没します。
問題は、”ウイルスに感染”したマダニのようですが、
こんなどこでもいるようなダニを相手にいったいどう対応すればいいのでしょう。
マダニにかまれることで発症し、発熱、食欲低下、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛、
頭痛や筋肉痛、意識障害やけいれんなどを引き起こすこともあり、最悪の場合、死に至るそうです。
有効なワクチンがないことから、とにかく肌の露出を減らすなどして
”かまれない”ように気をつけるしかないのが現状。
ウッ!!犬の耳!!う~・・・。
こんな現状から、恐怖の”殺人ダニ”に、今はなすすべもないのか!と、思いきや、
どうやらこの騒動、ちょっと違うらしいのです。
ニュースからは、突然現れた”殺人ダニ”に感染者、死者が急増し、
恐ろしい「新型ウィルス」かのように思えますが、
今回確認された感染者、死者はいずれも2012年夏~秋と少し前の話。
国立感染症研究所の西條政幸氏によればSTFSは、
「100年、それどころか1000年単位の昔から日本にあった病気だと思われます。少なくともここ最近、あるいは戦後といった時期に来たものではありません」
そしてその発生件数は、
「あくまで比較論ですが、インフルエンザやノロウイルスのような多くの人が感染する病気と比べれば、極めて少ない」
と話しています。
続いて今回の騒動には、
「『危ない』と言って過剰に、たとえば山などに出かけるのを取り止めるというのは行き過ぎです。涼しい時期には長袖を着るなど、『今までどおり』の対応で十分だと思います」
と話すとおり、今回のウィルスに関しては、原因不明として扱われていた症状の正体に、ようやく光が当たったということらしいのです。
そして現状としては、これから流行するからどうのではないようで・・・。
最初にニュースで見た時は、かなりの衝撃、不安を感じた方も多かったと思います。
でも、この話を聞けたことで安心できたのではないでしょうか。
それと共に、いったいニュースはこの話題で何を伝えたかったのか?
ただ騒ぎを起こしたかっただけ?
と思ってしまいます。