image[3]イッテQのイモトアヤコさんが遂にエベレストに挑戦します。

今まで番組の企画でキリマンジャロ、モンブラン、マッターホルン、マナスルと過酷な登山に挑戦してきましたが、今回は世界最高峰のエベレスト(8848メートル)登頂に挑戦することとなりました

史上最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功したプロスキーヤーの三浦雄一郎氏(81)

「こんなぜいたくな景色は地球上にない。達成感、感動は本当に素晴らしい」

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「遊園地のゲームだと思って楽しめばいい。こんなぜいたくなアトラクションはないですよ」

「イモトさんなら大丈夫」

と、世界最高峰登頂に向け、励ましの言葉を送りました。

対極的なアルピニスト・野口健さんの苦言

野口さんは、七大陸最高峰登頂の世界最年少記録を樹立したこともある日本人登山家です。

いもとさんがマッターホルンに登り、見事山頂まで登りきりました! が、降りるときガイドも含め、ヘリコプターで降りてましたが、そういうものなんでしょうか?

だとするならば、僕ならば登山は中止します。

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登山前日に雪が積もっちゃって、あの山は、雪があると登れないんですね!で、登山の条件が、下山はヘリでだったんですよ。

夏のエベレスト?モンスーン真っ最中。ルートにもよりますが雪崩の巣ですよ。最終的には本人の決断かもしれませんがエベレストはまだ早いんじゃないかな。   来年夏、ヒマラヤ。再来年夏、エベレスト。タレントに無理させすぎだと思うのですが・・・。

個人的な考え方ですが、山登りというものは自力で下山するところまでが山登り。

ヘリを使わなければ下山出来ないような状況でありながらそれでも片道はやるんだねと、デレビはそこまでやるんだね。

野口さんの意見を聞くと、イモトさんのエベレスト挑戦は、非常に危険な気がするのですが・・・。

「視聴者の皆さんにてっぺんからの景色をお見せしたい、という使命感で登っている」 心境を語るイモトさん。

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三浦雄一郎氏の言葉で、「不可能って無いんだ」

と決意を新たにしましたが、本当に大丈夫なのでしょうか?

エベレスト登頂とは?

エベレスト登頂者数は2012年には3,842人(うち女性は219人)となり、商業登山や公募隊が盛んになり、登山者数はますます増加する傾向にあります。

その中には、1週間にベースキャンプから山頂まで2往復する女性もいるといいます。

登山道の整備が進み、死亡率は減少傾向に、登頂成功率は上昇傾向にあり、登山者の増加で渋滞が問題になっているそうですが、エベレストで渋滞ってどういう状況なのでしょうか?

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エベレストは入山料を支払わないと登れないシステムになっています。

ネパール側からの入山料は10,000ドル(7名以上のチームの場合)から25,000ドル(1名の登山の場合)

チベット側は、5,500ドル(2名以上のチームの場合)から10,000ドル(1名の登山の場合)

通常ルート以外からの入山の場合は1人あたり70,000ドル

何故か通常以外の入山料がやたら高くなっています。 危険を防止するためでしょうか。

 

登山ツアー(商業公募隊)は、ネパールからの通常ルートの場合、入山料などの全ての諸経費込みで$35,000から$85,000程度となっています。

ネパールからの通常ルートは、シーズン毎に各隊のシェルパが固定ロープ、ハシゴを設置し、それに沿って登山する形となり、氷壁などを登る必要はありません。

チベット側からの登山は難易度が相対的に高くなっていますが、こちらも公募隊が多数組まれています。 商業公募隊には品質のばらつきがあり、死亡率の高いものも存在するそうです。

最近の日本人による登頂のほとんどが商業公募隊かテレビ局の撮影を伴う物になっているそうです。

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イモトさんのエベレスト登頂は、どのルートからどんなチームで挑むのでしょう。

アルピニスト野口健さんのコメントから、テレビ側には慎重に慎重を重ねて計画をして欲しいものです。

番組の成立よりも、人の命を第一に考えて、無事帰って来れるような計画で挑んでください。