映画のロケ地、テレビ放映などで知られるようになり、
日本のマチュピチュとして話題になりました。
雲海に浮かぶ天空の城「竹田城跡」
幻想的な景色に誰もが訪れたいと思うはず。
雲海に浮かび上がる「天空の城」
兵庫県朝来市和田山町の国史跡「竹田城跡」
雲海に浮かび上がる幻想的な風景を目当てに観光客が急増しています。
10年前までは“無名の山城”でしたが、
高倉健さん主演の映画「あなたへ」のロケ地になったことをきっかけにし、
テレビ番組「ナニコレ珍百景」でも後世に残したい景色の1つとして、
「雲海に浮かぶ天空の城・竹田城跡」が紹介され一躍全国区となりました。
それ以前にも、映画「天と地と」で竹田城跡に櫓や天守が建てられ、
城下町の竹田地区は映画ブームで観光客らでにぎわったことがありましたが、
その時はブームが去ると閑散としたそうです。
最近では、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のロケも行われ、
その人気はさらに加熱しそうな勢い。
今回のブーム再燃が、今後も続いていくのかはわかりませんが、
この幻想的な景色には、流行りとは関係のないものがあることは間違いありません。
映画「あなたへ」(2024年8月公開)
富山の刑務所で指導教官を務める倉島英二(高倉健)に、
亡くなった妻・洋子から届いた絵手紙。
手紙には“故郷の海に散骨して欲しい”という洋子の想いが記されていた。
その真意を知るために、故郷へ向けて車で一人旅を始める。
英二(高倉健)と洋子(田中裕子)の回想シーンの中でも特に印象に残る山城跡でのコンサート場面。
英二が一人たたずむ城跡からカメラが遠ざかるにつれ、
雲海に浮かぶ天空の城がスクリーンに広がるシーンが幻想的です。
映画「天と地と」
1990年に公開された角川映画。
海音寺潮五郎の代表作で上杉謙信が主人公。
上杉謙信の生涯を、生まれる前から川中島の戦いの直後までを描いた作品。
日本のマチュピチュ
竹田城跡は”日本のマチュピチュ”と呼ばれ、
映画やテレビ番組に何度も登場し、ネットでも多く投稿されています。
しかし、あの雲海は毎日見れるわけではありません。
9月から12月頃の条件の良い日に数日程度。
時間帯も、明け方から午前8時頃まで。
晩秋が一番発生しやすいそうです。
雲海が発生しやすい条件は
①よく晴れていること
②朝方と日中の気温の差が大きいこと
③風が弱いこと
④但馬南部地方で濃霧注意報が出ている日
などの条件が重なったときに発生しやすいそうなので、
直接行っても中々拝めるものではないようですね。
竹田城は「日本100名城」に選ばれていて、
お城マニアや歴史ファンも多く訪れます。
その中に歴史好きの若い女の子”歴女”の姿もちらほら。
ブームと言うのは過ぎ去りますが、
本当に好きな人は、いつまでも訪れます。
「天空の城」
そこから見える景色に歴代城主たちは、
何を想ったのでしょう。