岩城滉一さんは2014年にスタートする民間旅行プロジェクト「スペース・アドベンチャー」(Luminox SXC SPACE ADVENTURE )に参加します。
同プロジェクトではパイロットと2人乗りの宇宙船「リンクス・マークI」号に搭乗し、出発から帰還まで約45分間の超短旅行を体験。
出発は2014年4月~7月中で予定されているようです。
宇宙旅行(民間宇宙飛行)のきっかけは?
以前放送されたダウンタウンDXで本人は、
「知り合いに誘われ、のりで”いいよっ”と言ったらこうなっちゃった。」
「宇宙空間にいるのは3~5分位」
「発表後は、反響の大きさからムコウの社長に、折角だから少し長く宇宙に滞在できるようにすると言われたけど、パッと行ってパッと帰ってきていいよ。だってタバコ吸いたいからさぁ。」
「自宅には宇宙服(トレーニング用)や契約書が送られてきた。」
と、のりでこうなっちゃったと話しています。
岩城さんは、アクロバット飛行機などの経験もあり、
「訓練しなきゃいけないことは、ほとんどない」
「体調とか血液検査とか、脳波とかそういうことくらいだと思います」
と、宇宙飛行に向けて余裕の様子。
Gに関してはアクロバット飛行のほうが、宇宙飛行より強いとか。
パイロットと2人だけとなる為、万が一の時は自分が操縦しなければいけなくなる事に対しても、
「(ハンドルの形が)大体スティックっていって棒になってるんだよね。そのスティックで操縦する方ってほとんどいらっしゃらないんですよ。 で、そのアクロバット飛行もスティック型なんだけど、僕らもそういうのやってるので、、、」
全く宇宙飛行に対しての不安が無い??
宇宙船Lynx MarkⅠ(リンクス・マークI)とは?
いわゆるスペースシャトルとは異なり、ロケットエンジンのスイッチをおもいのまま切り替えられるユニークな離着陸を備えています。
単純に滑走路から離陸し、フライトの後再度滑走路へ着陸するだけ。
パイロットと2人乗りの為、搭乗する者は副操縦士のような形で隣に座り、離着陸に関するチェックを一緒に行います。
発進後あっという間に加速し上昇。
1分以内には音速に達し、MarkⅠはマッハ2という通常の戦闘機パイロットさえ経験することのできないマッハの世界へ。
離陸して約42kmの高度でエンジンを切り、最高点が61kmとなる弾道飛行を行い、数分間の無重力と減速による4Gを体験した後、出発した滑走路に着陸します。
高度60kmという話からすると、高度的には100km以上とする「宇宙」の定義に満たないですが、SXCでは「宇宙の境い目」と表現しています。
Lynx Mark Iはモハベ宇宙港から発着。
モハベ(モハーヴェ)宇宙港とは?
モハーヴェ空港 & 宇宙港 (Mojave Airport & Spaceport)は、アメリカのカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠にある空港。
3本の滑走路を持つ大規模な空港であり、旅客機をはじめとした航空機の整備の施設や訓練施設も置かれています。
1980年代より定期便の運航はないこともあり、旅客ターミナルは置かれていません。
イギリスのヴァージン・グループ傘下のヴァージン・ギャラクティック社と、航空機開発を行うスケールド・コンポジッツ社による、宇宙旅行の宇宙船の開発拠点が置かれていることでも知られ、「Airport(空港)」と同時に、「Spaceport(宇宙港)」という名前となっています。
「飛行機の墓場」との異名を持ち、写真撮影のため世界中から旅客機マニアが多く集まる所。
また広大な土地ながらロサンゼルス市内から100キロ程度で、航空機で大型機材を直接搬入できるという利便性の高さから、「ダイ・ハード2」や「S.W.A.T.」、「24」など、様々なアクション映画やテレビシリーズの撮影場所としても使用されているそうです。
プロジェクト主催のSXC社とは?
オランダにある宇宙旅行事業会社。
社名「Space Expedition Corporation(SXC)」 CEOマイケル・モル氏
創始者たちは航空宇宙とビジネスのプロフェッショナルです。
宇宙と宇宙旅行の科学的な調査のパイオニアとなるべく奮闘しています。
SXCは宇宙旅行を提供するにあたって2種類の宇宙船を使用。
2014年から開始するLynx MarkⅠは宇宙の淵である60Kmまでフライト、そして2015年から予定しているMarkⅡは100kmを超えた地点まで。
今回岩城滉一がパイオニアとして挑戦するのは第一弾として発進するMarkⅠとなります。
今回は、SXC社より宇宙パイロットに向けた時計の開発を受けた時計ブランド「Luminox」との共同プロジェクト。
チケット代は高度61kmフライトが95,000ドル、100km超フライトが100,000ドル。
前者のLynx Mark I は2014年、後者のLynx Mark II は2015年のフライト開始が予定されています。
Lynx Mark I は習熟を意図したファーストステップという事でしょうか。
宇宙の広大さと完全な沈黙が訪れ、エンジンが止められ、巨大なキャノピーを通じて無音の景色に身を委ねる。
たった数分とはいえその時何を感じるのでしょう。
今回の宇宙飛行後の目標を聞かれた岩城さんは、
「この年になって考えたとき、自分が終わるときに家族に見守られていくことが一番の夢」 と語ったそうです。