深海魚の動向が変化しているらしいです。
今、海の底でいったい何が起こっているのか?
日本海側ではダイオウイカの水揚げが、
すでに6例目となったようです。
今年に入り、ダイオウイカ捕獲は佐渡で6例目
1月8日、新潟県佐渡市の沖合の定置網に、全長4メートルの巨大なイカがかかっているのが見つかりました。
国立科学博物館(東京)に画像を送ったところ、ダイオウイカと判明。
日本海沿岸には、年間に何件かダイオウイカの死骸が漂着することはありますが、生きたまま水揚げされるのは極めて珍しいこと。
このイカは水揚げ後には死んでしまいましたが、詳しく調べたのち冷凍保存されたそうです。
<ダイオウイカ>
世界各地に存在する巨大な頭足類の伝説「クラーケン」はダイオウイカをモデルにしているとも考えられています。
そして、3月26日。
佐渡で、今年6例目となるダイオウイカが水揚げされました。
今年に入り相次いでの事態に、地元の漁業関係者からは驚きの声が上がっています。
その6例のうち2つは、1月8日にダイオウイカ水揚げした佐渡市の漁師・後藤繁紀さんの定置網に掛かったとか。
これだけでも珍しい事なのですが、後藤さんの定置網には他にも珍しいものが!!
深海での異常と大地震への予兆?
今回のダイオウイカの水揚げは、例年から見ると異常なペース。
地元漁師達からも、”海がおかしい!!”との声も。
そして前出した漁師の後藤さんは、ダイオウイカ以外にも、非常に珍しい深海ザメ”カグラザメ”も定置網で捕獲していました。
この巨大な深海ザメは、太平洋などの深海に生息していて日本海での水揚げは2例目。
地元では「後藤さんがまた巨大生物を揚げた」と驚きの声が上がっていたそうです。
その他にも、石川県羽咋(はくい)市では、海岸にリュウグウノツカイ(約2・5メートル)の死骸が流れ着いたり、
松江市美保関町の沖合にある定置網に、通称「地震魚」と呼ばれる深海魚のサケガシラが3匹もかかったり、
異例のペースで起こる事態に、”深海で異常が!!”と、不安を覚える人が多数。
もともとダイオウイカは、南海の深海に生息していて日本海まで漂着するというのは異例のこと。
このことから、海流の流れが変わっているのではないかと指摘されています。
深海魚の異常行動と、深海での異常。
地震を引き起こす地殻変動との関連ははっきりしませんが、地球全体に何らかの環境変化が起きている可能性はじゅうぶんにあります。
何にしても、警戒は怠れない状況であることには違いないでしょう。
しかしその一方、魚類学者として知られる”さかなクン”の見解は冷静です。
このところのダイオウイカの水揚げに対して、
「ブームだから(実はこれまでもよく水揚げされていたが食べられないので漁師が捨てていただけ)」
と、特に珍しいわけではなく、メディアにつくりあげられたかのようにコメントしています。
なにしろ一般人には全く分らないことなので、専門家であり、かつ、ウソや誇大表現をしそうもない”さかなクン”の言っていることが信頼できそうな気がしますね。