日本時間4月2日08:46頃(現地時間4月1日18:46頃)に発生した地震。
日本への津波の有無については現在調査中です。
1960年チリ地震のような被害が出ないことを願います。
1960年 世界最大規模のチリ地震での被害
1960年5月23日4時11分(日本時間)、南米・チリ共和国でマグニチュード9.5という世界最大規模の地震が発生しました。
この地震直前にM7~7.5の前震と思われる地震が5~6回続き、その後本震が発生したといいます。
前震がM7.5で始まり5~6回続いた後、本震が発生。余震もM7クラスであったために首都のサンティアゴ始め、全土が壊滅状態。
地震による直接的な犠牲者は死者1,743名。負傷者は667名の大きな被害が。
この時の地震で、日本を含めた環太平洋全域に津波が襲来し、大きな被害が発生。
地震発生15分後に約18mの津波がチリ沿岸部を襲い、約17時間後にはハワイ諸島を、22.5時間後に日本を襲いました。
チリ地震 日本での津波の影響
波の高さは三陸で5~6mにもなり、北海道南岸、三陸沿岸を中心に大きな被害をもたらしました。
死者・行方不明142名、負傷者855名被害家屋は4万6000戸余、船舶被害は2270余隻に及んだ大きな被害で、その後の復興も時間を要することに。
津波は日本と約17,500キロメートル離れてたチリから、平均時速約777Kmのスピードで太平洋を渡ってきましたが、日本の対応はどうだったのでしょう?
日本政府には、地震直後にハワイ地磁気観測所から、地震の情報と同時に津波警報が伝えられました。
しかし、1960年当時、経験不足からか気象庁は津波の強度を過小推定。
津波警報が発令になったのが津波襲来後となったことが被害を大きくしたものとみられています。
<屋根に乗り上げた漁船>
1960年6月12日 岩手・大船渡
<大津波に襲われた大船渡>
1960年5月24日 岩手・大船渡
2010年 チリ地震
2010年チリ地震はチリ中部沿岸で2010年2月27日3時34分に発生した大地震。
地震の規模は、米国地質調査所発表からマグニチュードで8.8だったことがわかりました。
チリでは1960年5月のチリ地震に次ぐ規模で、世界でも発生当時では5番目の規模の大地震です。
この地震でチリの被害は、死者が800人を超えたとされています。
1960年の地震が頭をよぎり、日本での津波の影響が心配されましたが、幸い人的被害はありませんでした。
大津波警報は発令されましたが、東北地方の太平洋沿岸地域を中心に養殖施設の網が流されるなどの漁業被害や、道路などが浸水する被害が出た程度でした。