他チーム監督達や、一部のサッカー連盟関係者から性別検査を求められていたそうです。
韓国国家人権委員会は、この行為が人権侵害に相当すると判断し、騒動に終止符が打たれたそうですが、そもそもパク・ウンソン選手って?
パク・ウンソン選手の性別問題とそのプロフィール
パク・ウンソン
身長180cm 体重74kg
所属チーム ソウル市庁
チームのエースストライカー
03年のアジア女子選手権、米国女子ワールドカップ、04年のアテネ五輪、05年の東アジア大会では韓国代表として出場した経験を持つ
最近出てきた選手ではなく、前から活躍していた選手。
世界大会に出場するたびに検査は受けてきているそうなので、”何でいまさら”という感じではあります。
問題はパク選手が所属するソウル市庁以外の実業団6チームの監督から疑惑が提議され、
2013年11月1日、「パク選手をリーグ戦に出場させないようにすることで各チームの監督たちが合意した」
とする文書が、韓国女子サッカー連盟に提出されたことからだそうです。
パク選手が所属するソウル市庁のソ・ジョンホ監督は、
「他チームの監督の陰謀だ。パクが活躍し、チームの成績も上がったからこのような話が出たのだろう。彼らは今ごろになって『冗談だ』と言い訳をしているが、冗談ではすまない」
と怒りをあらわにしていました。
このことでパク選手は自身のフェイスブックに、
「胸が痛む、恥ずかしい」
「性別検査を受けたのは1度や2度ではない」
と胸中を明かしています。
014年4月には、韓国国家人権委員会が17ページにおよぶパク・ウンソン選手に関する最終決定書を公表。
性別検査を求めた6チームの監督に対し、他人への身体攻撃をただちに停止し、相応の人権教育を受けるよう命令しました。
同じくパク選手の性別疑惑を訴えた韓国サッカー連盟会長を含む4人の連盟関係者を警告処分としたそうです。
2010年には女子アジア・カップを前にして、中国代表の監督が、
「パク・ウンソンが大会に出場するなら、アジアサッカー連盟(AFC)に正式に性別検査を要求する」
と主張した事がありました。
その事を受けてかどうかはわかりませんが、パク選手は同大会の最終メンバーから外れたことがあります。
そんな過去もありながら、今回の決定を受けたことで韓国サッカー連盟の関係者は、パク選手が韓国代表メンバーに復帰する可能性が高いことを示唆しているそうです。
「もう中国の顔色をうかがうことはない」
と話し、今後中国側の圧力に屈しないことを明らかにしたそうですが、
もともと問題ないのなら、圧力も何も関係ないはずですが・・・。
一つどうしても引っかかることは、ネットで調べてもパク・ウンソン選手の過去の情報がほとんど出てこないのです。
すでに2003年から活躍している選手だけに、もっと情報があっても良いと思うのですが・・・。
韓国ではわかりませんが、他国ではよくわからない存在。
パク・ウンソン選手は女子サッカー界にどのような影響を与えていくのでしょうか?
【番外編】サッカー、イラン女子代表の性別問題
2014年2月11日、中国人民日報(電子版)は、サッカーのイラン女子代表メンバーの4人が、性別検査を受けた結果、男性であることが判明し、一時的に資格を停止されたと伝えました。
問題の4人は代表チームの主力選手で、手術を受けた後に試合に出場することができたといいます。
このニュースから中国では、「そこまでするか…」
と話題となっていて、中国版ツイッターに書き込まれたコメントの一部には、
「イランってこんなに開放的だった?」
「これで国際大会に参加されたら、不公平すぎる」
「たかがサッカーでそこまでする?」
「どうりで中国チームはイランに勝てないわけだ」
など、中国ですらそこまでやるか!?との意見が多いようです。
実際イランでは性転換手術が合法的に行われ、費用も政府が半額負担しているそうです。
その一方、同性愛は犯罪行為であり、被疑者が同性愛の事実を認めた場合は死刑を含む刑罰で罰せられるのだとか!!
いや~。もうどういう事なのか、よくわかりません。
とにかく今回韓国女子サッカーに強力なストライカーが現れたことで、なでしこジャパンは世界はおろかアジアの戦いにも慎重に対応していかなければなりません。