モーニング娘。やケミストリーはこの番組から輩出されたアーティスト。
今回の関ジャニの仕分けに登場する藤岡正明さんはそのオーディションで,
ケミストリー、そして EXILEのヴォーカリストとなったATSUSHI、ネスミスと競い合ったシンガーです。
EXILEのATSUSHI、ケミストリーと競ったASAYANオーディション
2000年、テレビ東京のオーディション番組『ASAYAN』で「男子ヴォーカリストオーディション」がおこなわれました。
男性デュエットを決めるオーディションで、全国からそうそうたるメンバーが集結。
藤岡正明さんはこのオーディションで、最終候補の4名に残りました。
振り返ると最終選考に残ったメンバーはかなりの面々。
ファイナルまで残ったのは、ケミストリーとなった川畑要さん、堂珍嘉邦さん、ネスミスさん、藤岡正明さんの4名。
ファイナル前に1人だけ落とされたのが、EXILEのATSUSHIさんです。
後にATSUSHIさんは同じくこのオーディションに出場していた清木場俊介さんと、EXILEのヴォーカリストとしてデビュー。
ネスミスさんも期間をおいてEXILEのメンバーとなりました。
グランプリとなった堂珍、川畑はケミストリーとしてメジャーに。
そんな中、藤岡正明さんだけが取り残された存在となってしまいました。
ASAYAN<藤岡とネスミスのデュエット>
過去にはこんな2人が!!
ASAYAN<ATSUSHIと堂珍のデュエット>
藤岡正明が逃した成功とその後
藤岡 正明(ふじおか まさあき)
1982年12月18日生まれ
東京都町田市出身 ミュージシャン、俳優
ASAYANの最終選考に落ちた藤岡さんでしたが、当然その素質を認められ、2001年11月21日Sony Music Japan Internationalから、シングル「交差点」でデビューを果たしました。
音楽番組等に出演もしていましたが、中々結果の出ない日々が続きます。
その後、2005年にはミュージカル「レ・ミゼラブル」マリウス役でミュージカルデビュー。
シングル、アルバムと定期的に発表していますが、ライバル達とはかけ離れた結果となります。
ASAYANのオーディションの頃は、Babyfaceから、
「声質と歌の表現力が一番いい。プロデューサーとして彼から一番多くのものを引き出せる」
と、高い評価を得ていました。
しかし、妥協のできない性格で、レコーディングでOKが出ても自身が「納得がいかない」と思えば何度も撮り直しを行ったそう。
それが故に音楽性を巡り、川畑さんやネスミスさんと衝突する場面も多くみられました。
結果として、それが自身の才能の限界と言われれば仕方の無い事。
納得の行くことが、売れる事、成功することとは限りません。
2000年、最終選考に残ったのがこの5人。(年齢は当時)
堂珍嘉邦(21)
川畑要(21)
佐藤篤志(20)
藤岡正明(17)
ネスミス竜太カリム(16)
最初はこの5人で10通りのデュオを作り、その中から1組を選ぶという選考方法でした。
レベルの高い争いでしたが、突出した3組まで絞り込んだ結果、
堂珍・川畑、堂珍・ネスミス、藤岡・ネスミスの3組が最終的に残りました。
あくまでも男性デュオとしての審査なので、デュオとしての将来性、完成度が求められました。
結果、”個”が強すぎる藤岡さんは”デュオ”として選ばれることはありませんでした。
今までどれくらいの才能が埋もれてきたのでしょう。
それはこだわりだったり、人間関係だったり、目指していたものへの失望だったり、理由は様々です。
しかし、藤岡さんのあの時放った可能性は間違いなく本物でした。
歌っていること。とにかくそれがあれば満足できること。
それもまた素敵な人生です。
今回の関ジャニの仕分けで藤岡さんはしびれる歌声を聞かせてくれるでしょう。
売れる売れないは別として、自分の歌声を聴かせる。
それが全てなのではないのか?
今回出演する意味はピエロでは無く、人生の答えを見つけた男の姿と見受けます!!